ZMM0811 ・ゼール音楽事務所 
室井摩耶子壮大な音の殿堂“バッハの真髄”

2008年12月1日 発売
08年8月30日コンサートライブ録音(トーク付)
於:浜離宮朝日ホール
CD番号 ZMM0811 ¥3,000 
室井摩耶子コンサート当日のトーク    (収録:23分15秒)
J.S.バッハ:平均律クラヴィヤ曲集 1巻 より 
       第1番 ハ長調 BWV.816  (収録:4分42秒)
       第6番 二短調 BWV.851  (収録:4分11秒)
       第5番 ニ長調 BWV.850  (収録:3分36秒)
       第8番 変ホ短調 BWV.853  (収録:9分48秒)
     :イタリア協奏曲 ヘ長調 BWV.971
       I.           (収録:4分23秒)
       II.Andante       (収録:5分05秒)
       III.Presto        (収録:4分32秒)
     :半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 BWV.903
                     (収録:13分53秒)


「音楽現代」2009年3月号 推薦

2008年8月のライヴ録音で、「生涯現役ピアニスト」を謳う室井摩耶子87歳の演奏である。まずピアノで例示しながらのバッハをめぐる興味深いトークがあり、「平均律」の第1曲に始まって、バッハの選び抜かれた名曲が演奏される。長年の修練と薀蓄に支えられ、自然でどこにも無理がない。作曲者への敬意に貫かれた誠実な演奏が心を打つ。八十歳を過ぎてなお彼女は謙虚に学び続け、自らの演奏に耳を澄ませ、新たな発見や表現の要諦を探求しているのだろう。かつて現代作品の演奏でも評価の高かった彼女が、いままたバッハに取り組む姿勢にも頭が下がる。人間いくつになっても頑張れば立派にできることがある例証でもある。

青澤唯夫


「レコード芸術」2009年2月号 準推薦

 2008年8月30日の浜離宮朝日ホールにおけるライヴ録音。これは4月に予定されていたのが、怪我のために」この日に延期されたもの。副題はディスク同様に、「壮大な音の殿堂〜バッハの真髄」。実は筆者もその場に居合わせたので、その時の感想を交えて述べてみたい。お決まりの前半のトークでは、「音楽の文法」の終止形から入って、「バッハの音はいろんな感情を表現している」「音のもつ原石のオーラ」などの名言の数々、そしてまた、《マタイ受難曲》の減7の和音の話など、その語り口は軽やかで親しみやすいと同時に、含蓄があり、ステージの女子に釘づけになる。時折で弾かれる《インヴェンション》の魅力的なこと。数日前に風邪をひかれたとは思えないお元気さ。当ディスクでもたっぷり23分、女子の名調子を楽しめる。実際のコンサートではトークから演奏に入ったときに緊張したのか、少々堅さが見られたが、CDではそれは感じられない。《平均律クラヴィーア曲集》からの4曲では感情表現にメリハリがあり、フーガの主題が強調される。《イタリア協奏曲》の第1楽章の和音は力強く、愉悦に満ちたリズムが楽しい。《半音階的幻想曲とフーガ》ニ短調でピアノのタッチはますます深くなり、和音の性格に合わせて色彩を変化させる。傷が散見されるのが惜しいが、やはり長年の研鑽と思考に裏打ちされた音や音楽にはずしりとした手応えと重みがある。御歳87。ますますお元気でご活躍されることを祈る。

那須田務


「CDジャーナル」試聴記

“生涯現役ピアニスト”室井女史が2008年8月に浜離宮朝日ホールで行った演奏会のライブ。チャーミングなお人柄を偲ばせるトークに始まり、知的好奇心に満ちた柔らかい眼差しで捉えたバッハを聴かせる。とても87歳とは思えない、瑞々しい精神の発露に魅了される。 


婦人公論 2009年2月号 CD紹介記事 こちらから


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